Automator を使って楽をする - その他編

Finder 編、iPhoto 編と続けてきましたが、今回はその他のワークフロー。Mail 編、Safari 編...と続けていけばいいのでしょうが、どうにも数がでてこないし...。なので、便利かなと思えるワークフローなどまとめて紹介。

  • VIDEO_TS を指定して再生
    1. DVD を再生
  • ムービーブラウザ
    1. 選択された Finder 項目を取得
    2. ムービーをブラウズ
  • ダウンローダー
    1. Safari の現在の Web ページを取得
    2. Web ページからリンク URL を取得
    3. URL にフィルタを適用
    4. URL をダウンロード

「DVD を再生」アクションは、再生時の動作を指定することが出来ます。その中に VIDEO_TS を指定するオプションがあります。これを指定してアプリケーションで保存しておけば、VIDEO_TS をアプリケーションにドラッグ & ドロップして即座に DVD Player.app で再生を開始することが出来ます。

Safari の「ムービーをブラウズ」アクションは、QuickTime Player が再生できるファイルを渡すと Safari などのブラウザで閲覧できる HTML を作成してくれます。ここでは「選択された Finder 項目を取得」を最初に持ってきていますが、「ムービーをブラウズ」アクションが渡されたファイルをフィルタリングしてくれるので、なくても構いません。

Automator にはサンプルワークフローとして Safari から画像をダウンロードするワークフローがついていますが、こちらはリンクにフィルタをかけてからダウンロードするダウンローダー。リンクの最後が zip で終わっているなどと指定することで柔軟な一括ダウンロードを実現します。

次は、PDF 関連。

  • ウォーターマーク
    1. PDF にウォーターマークを描画
  • 結合
    1. 選択された Finder 項目を取得
    2. Finder 項目を並べ替える
    3. PDF ページを結合
    4. PDF 書類を名称変更
    5. Finder 項目を移動
  • ファイルサイズを圧縮
    1. 選択された Finder 項目を取得
    2. Finder 項目をコピー
    3. Quartz フィルタを PDF 書類に適用

PDF 関連のアクションは、不可視のテンポラリーフォルダに PDF を作成するので結合などした後には移動させておきます。もちろん、そのままプレビューなどで開いてアプリケーションで別名で保存しても構いません。

「Quartz フィルタを PDF 書類に適用」アクションは、入力が PDF ファイルになっていますが、画像ファイルでも大丈夫。JPEG 画像はそのまま処理できました。

  • 新規 iCal イベント
    1. 新規 iCal イベント
  • イベントの要約
    1. iCal の カレンダー を検索
    2. イベントの要約
    3. 新規テキストファイル

iCal です。イベントを要約してプリントまで持っていきたいところですが、Finder の「Finder 項目をプリント」は日本語環境で使えないのでした。文字化けが起きます。きっと、シェルの lpr を使っているのでしょう。ですので、ファイルに保存するだけです。次は、Mail。

  • ファイルをアーカイブして送信
    1. 選択された Finder 項目を取得
    2. アーカイブを作成
    3. 新規メールメッセージ
    4. 送信メッセージを送信
  • スクリーンキャプチャを送信
    1. スクリーンショットを撮る
    2. 新規メールメッセージ
    3. 送信メッセージを送信
  • グリーティングカード
    1. 誕生日の人を検索
    2. 誕生日のグリーティングを送信
    3. 送信メッセージを送信

「新規メールメッセージ」アクションを実行時に表示させておく方がなにかと使い勝手はいいと思います。「スクリーンショットを撮る」アクションでは保存先を指定しておいてください。クリップボードだと添付されません。個人的にはグリーティングカードをこまめに送るような人は、仕事もできる人だと思う(偏見)。グリーティングカードを送るぐらいの手間は、得することはあっても損することはないですよね。

次は Safari。

  • テキストを読み上げる
    1. Safari の現在の Web ページを取得
    2. Web ページからテキストを取得
    3. テキストを読み上げる
  • テキストをオーディオファイル化
    1. Safari の現在の Web ページを取得
    2. Web ページからテキストを取得
    3. テキストをオーディオファイルにレンダリング
    4. オーディオファイルを読み込む
    5. プレイリストに曲を追加
    6. iPod をアップデート
  • テキストを iPod ノートとして保存
    1. Safari の現在の Web ページを取得
    2. Web ページからテキストを取得
    3. iPod のすべてのメモを削除
    4. 新規 iPod メモ

「Web ページからテキストを取得」アクションは、選択範囲などを指定できないので少し使いにくいのですが。

最後に Finder に戻って。

  • フォルダの内容をカタログ化
    1. Finder 項目の選択を求める
    2. フォルダの内容を取得
    3. 新規テキストエディット書類
  • 表示オプションを指定して新規フォルダを作成
    1. 新規フォルダ
    2. フォルダ表示を設定

Automator のアクションは、様々な項目を出力します。Finder のアクションの多くはファイルやフォルダのパスを出力します。この出力はスラッシュ区切りの UNIX パスの場合もありますし、AppleScript の Finder の参照の場合もあります。が、これらの出力は上記のようにテキストとしても扱うことが可能です。複数項目であってもパスを改行で区切って出力してくれます。

「フォルダの内容を取得」アクションでサブフォルダの内容も取得するようにしておけば、パッケージ内の項目も出力されます。ただし、結果はパスの羅列なので項目数が多いと非常に見にくいです。

「フォルダ表示を設定」アクションは、サブフォルダに変更を適用させることが出来ます。ここでは新規フォルダを指定していますが、例えば、ホームを指定して実行するとホーム以下の全てのフォルダの表示を変更することが出来ます。

さて、様々なワークフローを紹介しきました。紹介してきたワークフローは、こちらからダウンロードできます。Finder 編、iPhoto 編で紹介したものと、今回紹介したもの全てが同梱されています。いつも通りですが、ご利用はご自身の責任で。

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