まずは、前振り。うちの環境には CotEditor、QuoEdit、KEdit と、3 種類のテキストエディタが入っています。もちろん、どのエディタも利用していますし、Mac OS X に標準で入っている TextEdit も(ホンットに、時々)利用しています。
全部で 4 種類ですね。どれも AppleScript に対応しています。当然、機能の拡張は AppleScript で行っています。
どれも AppleScript に対応している...のですが、それぞれ個性があります。例えば、選択文字列の取得。まずは、QuoEdit。
tell application "QuoEdit"
set curSelection to selection of front document
-- every text of document 1 of application "QuoEdit"
text of curSelection
-- "選択文字列"
end tell
次に kEdit。
tell application "KEdit"
selected text of front document
-- "選択文字列"
end tell
そして、CotEditor。
tell application "CotEditor"
contents of selection
-- "選択文字列"
end tell
いずれも、選択している文字列(参照ではない)を取得するスクリプトですが、微妙に異なっています。QuoEdit の selection は、application、document クラスなどで利用できます。なので、たんに selection とすると状況により結果が異なる場合があります。kEdit は、選択している文字列は書類のもの、ということで document クラスの属性になっています。CotEditor は、application クラスの属性として用意されています。application クラスだから、例えば、検索パネルを表示して検索文字を入力してから selection とすると、その入力した検索文字が返ってくるかと思ったのですが、そうではないようです(意地悪で言っているのではありません)。
どのクラスでどの属性が定義されているか、この辺りに作者それぞれの考えが反映されていてなかなか面白いものがあります。が、ここではその考えを追うことはしません。
ここからが問題です。
現在作業中のエディタをスクリプトで判断し、それぞれのエディタに応じた方法で選択した文字列を取得するにはどうすればいいか?
例えば、CotEditor で作業をしているなら contents of selection とし、その結果を返せばいいのです。他も同様。もちろん、上記のそれぞれのスクリプトを用意し、各アプリケーションで使い分ければいいだけの話です。しかし、そうではなく、selectedText() というような名前のハンドラ(インターフェース)を 1 つ用意し、どのエディタであってもこのハンドラ経由で選択文字列を取得するにはどうしたらいいのか?という問題です。
いろんなエディタが AppleScript に対応しているのは確かに便利です。が、エディタを変更すると、それまで利用していたエディタ用のスクリプトは使えません(エディタを作業によってころころと変える人ってそんなにいないと思いますが...)。これを解決するために 1 つハンドラを用意し、全ての操作はそのハンドラ経由で。selectedText() ハンドラの内部でいかに小難しいことをしているかは知らなくても、selectedText() を呼び出せば CotEditor でも QuoEdit でも kEdit でも(あるいは、その他のエディタでも)選択している文字列が取得できる。
一人で考えていても、分からない。で、問題としてここに掲載。解答を募集します。優秀な解答には、iTMS カード(5,000 円)をお一人様に。努力賞として iTMS カード(2,500 円)をお二人様に。ふるってご応募ください。
...というようなことをすると AppleScript のサイトとして盛り上がるかなぁ。。。
追記。iTMS カードは、冗談です。
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