Automator を使って楽をする?

いまいち盛り上がりに欠ける気がしますね、Automator。実際、Automator 関連の記事を書いたにもかかわらず、あまり使うことがありません。その目的、コンセプトを見ていると「なるほど、使えると便利なんだな」と思うのですが...。

「Automator を使ったら自動化ができて便利だよ」
「へー、そうなんだ」
「...」
「で、Automator って何ができるの?」

そう、Automator って何ができるか分からない。自動化って何?

「たとえば、『ブログに掲載する画像をリサイズする』ということをどうやっている?」
「Photoshop Elements で画像を開いて大きさを変更して、Web 用に保存してそれをブログにアップロードして...」
「結構、面倒だね」
「うん、面倒」
「そういう面倒な処理を自動でやってくれるのが Automator なんだ」
「へー。やってみて」
「画像リサイズのアクションを置いて、ファイルをアップロード...あれ?アクションがない?」
「できねーじゃん!」

できないことも多いのです。

「ここにたくさんのファイルがあるんだけど...このファイルの名前を変えたいの。でも、数が多いから手でやるのは面倒で...なんかいい方法ない?」
「ああ、こういうときこそ Automator」
「Automator でできるの?」
「もちろん」
「じゃ、お願い」
「『クリスマスパーティーaxcsw051224.jpg』『ハイキングxsdJKf061023.jpg』『ハイキングxsQecdL061023.jpg』『ハイキングweFvbSg061023.jpg』(以下続く)...何この奇妙奇天烈なファイルの名前?」
「うん、そのファイルの名前からアルファベット小文字だけを取り除きたいの」
「...」
「正規表現も使えないのかよ!」

(「シェルスクリプトを実行」、「AppleScript を実行」アクションを使えばできますが)使えません。

「Automator でできるっていつもいうけど、ほとんどできないじゃない!」 「いや、もっと普遍的で一般的な処理なら...」 「なによ!その一般的な処理って!私がしたいのは、私の携帯のカレンダーとアドレスを Mac の iCal とアドレスブックと同じものにしたいってことだけじゃない!」

そう。自動化したい処理って同じ処理でも微妙に要求が違います。使う人の数だけあるといってもいいでしょう。いまのところ Automator では(もしかしたら最も望まれていることかもしれない)微妙な要求に応えてくれることはありません。

「アクションの数が多くてどれがどれだか...」
「そういうときは、ほら、ウィンドウの上のところにあるテキストフィールドに検索したい言葉を入力すれば、アクションを探すことができるよ」
「そうなの?えーと、『画像』と」
「...」
「アクションがないわね」
「『画像』じゃなく『イメージ』で検索するんだよ...」
「なんで?一緒じゃない?私は、日本人よ!馬鹿にするな!」

Automator の検索は賢くありません。

「『Finder 項目に Spotlight コメントを追加』って便利ね。Spotlight と組み合わせれば、簡単にファイルが見つかっちゃう」
「(よかったと思いつつ)Automator も捨てたもんじゃないでしょ?」
「でも、コメントに何を書いたか忘れちゃうのよね。書いたコメントを一覧表示してくれるアクションってないの?」
「...」
「あまり、期待していなかったわ。じゃ、コメントを追加するのを勝手にやってくれるアクションってないの?コメントいちいち追加するのが面倒で...」
「...」
...頬を撫でる一陣の風。今日も冷え込みは厳しい。

ワークフローのご利用は計画的に。

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