りんご競争、好きなんです。
りんご競争とはなんぞや?という人のために概略を。その昔、昔、Mac OS のバージョンが X になる以前。AppleScript 対応のテキストエディタがありました。そのテキストエディタの名前は「スクリプティング対応エディタ」。このエディタと AppleScript を組み合わせたサンプルスクリプトを Apple は、配布していました。現在でもここからダウンロードできますし、クラシック環境で動作させることもできます。ただし、ダウンロードしたファイルを Mac OS X で解凍し、ディスクイメージをマウントさせてもファイル名が文字化けします。この文字化けを解消するには、Apple が配布している File Name Encoding Repair Utility を利用するか、UNi*fIX というフリーのソフトを利用します。
マウントしたディスクイメージ(ダウンロードするディスクイメージは、2 つあります。両方必要です)の中にスクリプティング対応エディタとサンプルスクリプトが入っています。クラシック環境で動作するので、クラシック環境は必須です。スクリプトを見るだけなら Mac OS X の Script Editor でも見れますが。
余談ですが、これらのディスクイメージの中には、他にもテキストファイルが入っています。今となっては懐かしい HyperCard のスタックも。スタックの方はともかく、テキストファイルには AppleScript の リファレンスが入っています。AppleScript を覚えたいという人には有用だと思います。内容は、現在でも通用します。
J-009-1199-A AppleScript 2 というディスクイメージの方にサンプルスクリプトが入ったフォルダがあります。このフォルダの中にゲームというフォルダがあり、その中にりんご競争があります。もう一方のディスクイメージの中にスクリプティング対応エディタがあります。
りんご競争は、一種の競馬ゲームです。1 から 5 までレーンがあり、どのレーンのりんごが勝つか決定します。次に賭け金を決めるとレースが始まります。所持金の増減によりイベントが発生します。お金を借りたり、腕をへし折られたり...なかなか楽しませてくれます。
ご存知のように TextEdit は、スクリプティングに対応しています。では、りんご競争を TextEdit で再現できるのか?
はっきり言ってしまえば、りんご競争をそのままコピーして TextEdit 用に書き直しても動きません。変更する部分が多々あります。同じスクリプティング対応の Apple 製のエディタなのに、なぜか?
この差異を知ることは、つまり、Mac OS X で AppleScript を利用するときの注意点になってきます。また、同じようにスクリプタブルでも Cocoa と Carbon との違いということも含まれています。
と、大袈裟なことを書いていますが、あてになる内容かどうかは保証できません。では、また、次回。
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